政府のコロナ助成金を受けたKLM、条件に従わず

コロナ危機で政府の助成金34億ユーロ(約4500億円)を受けていたオランダKLM航空が、政府が課した条件を遵守していないことが判明した。条件は15%の構造的コストを削減することだった。KLMは2024年までに4億ユーロのコスト削減を行わねばならない。しかし、これまでになんの措置も取られていないだけでなく、ここ数ヶ月は逆にコストが増大していると政府の報告書。2週間前には5%の給与値上げが実施されている。

さらに1月に発表された政府の監督機関の報告書によれば、国外に住むパイロットとCAが脱税をしていることが判明している。KLMによれば、「社内の居住と仕事場に関する規則に従っている。」という。
オランダ政府は、コロナ危機の最初の数か月間、34億ユーロの銀行保証でKLMを支援している。そのうち、10億ユーロ弱が使用された。KLMは先週、パートナーのエールフランス航空との間で19億株の新株をリリースすると発表している。これにより、22億6000万ユーロが得られるはず。