元ABNアムロ銀行トップとその家族殺害される
オランダ・アムステルダムから数10キロ南東にある高級住宅地ラーレンにある屋敷で3名の遺体が発見された、と警察が発表した。
遺体は元ABNアムロ銀行のトップであったヤン・ピーター・シュミッツマン氏とその妻(57)そして娘(22)であった。もうひとりの娘は家にいなかった。土曜日朝、家族の知人が遺体を発見し警察に通報したもの。
シュミッツマン氏は1983年から2009年までABNアムロ銀行勤務し2003年には取締役会会長に就任している。就任中に同銀行はロイヤル・バンク・オブ・スコットランド銀行、サンタンデール銀行、フォルティス銀行に買収された。シュミッツマン氏は買収後も銀行に留まったが、国有化された時点で退職となった。同氏は退職金1600万ユーロ(16億円)を要求したが、最終的には800万ユーロ(8億円)を受け取った。
事件の詳細はまだ明らかにされていないが、事件を知ったラーレン市の市長ルースト氏は「非常にショックな事件である。冥福を祈る。」とコメントしている。