消費者信頼感指数(消費者マインド)、かつてない低さ

これまでの好景気で楽観的だったオランダの消費者、今では打って変わってとてつもなく悲観的に陥っている。今後の経済の陰りを懸念して、大きな買い物は控えている。オランダ中央統計局は1986年から毎年アンケートによる消費者信頼感指数を測っているが、現時点でこれまで最低の低さとなっている。信頼度の低下はインフレが高まりつつあった昨年の9月から始まっている。さらにウクライナ戦争で物価はさらに上昇し、同時に消費者信頼感は下がっていく。

現在の指数はマイナス48と一ヶ月前のマイナス39から一段と下がっている。言い換えるなら将来の経済に対し楽観的な人よりも悲観的な人が多いということになる。コロナ危機のロックダウン時にもこれほど信頼度が低いことはなかった。
消費者信頼度指数(消費者マインド)は今後の経済を予測する上で重要な要素である。信頼度が低いと購買力が下がり企業の成長が滞る。

ただコロナ反動効果はまだ残っており、ロックダウンで消費できなかった分を飲食店や小売店で取り戻そうと2月までの消費は上向きだった。また労働市場も非常に順調で、3月の失業率は3.3%と過去数十年の平均を大きく下回っている。

CBSの統計