卵型の「キンダー」チョコレート、サルモネラ菌で販売中止に

イタリアのフェレロ社が製造する卵型のチョコレート「キンダー・サプライズ(Kinder Surprise)」がオランダでも販売中止になった。卵型のチョコレートの中に小さなオモチャが入っているもので、子どもたちに人気がある。ベルギーの工場で生産されたこのチョコレートがサルモネラ菌に汚染されている可能性があるとして、同社は欧州各地に流通している商品を自主回収そして販売中止することに決定した。

このチョコレートを食べて具合が悪くなったという子供が、イギリスやフランスで複数報告されている。このため、オランダの消費者も購入済みの「キンダーサプライズ(Kinder Surprise)」を食べないよう注意喚起されている。また入手済みのチョコレートは返品し返金を要求できる。このほか「Kinder Schokobons」「Kinder Happy Moments」などのキンダー製品も念の為食べずに同社の顧客サービスに連絡するのがいいという。

フェレロ社は「オランダではまだ中毒症状が出たという報告は受けていない。また市場に出回っているキンダー商品からもサルモネラ菌は検出されていない。しかし念の為に自主回収する。」と発表している。

オランダでも2件のサルモネラ中毒が報告されているが、これがフェレロ製品によるものかどうかは不明だという。
チョコレートにサルモネラ菌が流入するというケースはこれまでになかったが、原料に使う卵の乾燥粉あるいはカカオ粉、または製造過程の機械に付着していたかなどが考えられるという。