人手不足のオランダ企業、ウクライナ難民歓迎

ウクライナからの難民はすぐにオランダの労働市場に参入できそうだ。長引く人手不足に悩む企業はウクライナの労働者を手放しで歓迎している。

ロシアのウクライナ侵攻で、すでに数百万人のウクライナ人が国外に避難している。ABNアムロ銀行は、10万人から15万人の難民がオランダにやってくると想定している。「このうち半数の5万人から7万5千人はすぐにオランダの労働市場に参加できそうだ。」と見ている。
オランダの現在の求人数は38万7千人。ウクライナからの難民はこの不足を少しは埋めることができそうだ。同銀行によれば、現状ウクライナ人は高校卒業後83%が高等教育(大学など)を受けており、これはオランダより高い割合だ。

今の所雇用者はウクライナ人の就業ビザを申し込まねばならないが、政府は簡素化を計画している。実際、今週の金曜日からウクライナ難民を雇用する場合には雇用保険局(UWV)に申請するだけですぐに就業が可能となる。

ただUWVによれば、すべての業種で簡単に就業できるわけではない。とくに人手不足で悩む医療介護分野では条件を満たすのが難しい。これと反対に技術職では就職が容易いことが多い。ウクライナでは技術教育に力を入れているという。