政府、ファーストフードに「ストップ!」

オランダ健康省のファン・オーイエン副大臣はファーストフードの蔓延を阻止する規制を検討中だと発表した。7人に1人の子供が肥満でこの数は増える一方。とくに低所得者層では3人に1人という数字が出ている。副大臣は今年の終わりまでに法制化を進めると述べている。

「フリッツ(フライドポテト)を禁止するわけではない。しかし街角のいたるところで見る不健康な食品の広告には、これを規制するガイドラインや法律が必要だ。」ファン・オーイエン氏。また学校内でのお菓子やスナック類を制限する規制も制定したい意向だ。

子どもたちは意識的にファーストフードを選んでいるのではなく、無意識に購入しているという。無意識のファーストフード購入を止めるためにも、法制化は必要だと同副大臣。すでに政府は野菜や果物へ課す付加価値税を現行の9%から0%へ引き下げると公約しているが、税務当局はシステム的に難しいと難色を示している。副大臣は引き下げをできるだけ早くするよう努めたいと述べている。

肥満は子供だけでなく大人の間でも問題化している。2018年の肥満防止化政策の導入以降も、肥満は減少していない。前政権で国民が健康的なライフスタイルを進めるよう、食品に含まれる砂糖や塩分の規制などに取り組んでいた。