オランダのファーストフード店増加、ヘルシー志向も

オランダ大手銀行ABNアムロが行った調査によれば、オランダ国内のファーストフードチェーンの数が増加していることがわかった。「ファイブ・ガイズ」や「ダンキンドーナツ」といった海外のファーストフード・チェーンの新規オランダ上陸もその一因となっている。2005年から2012年の期間にはファーストフード店舗の数は減少していた。しかしその後現在までに7%増加している。2005年には6070店舗だったのが、2018年には6240店舗。外食をする人が増えたことや、新しい食を試したいという人が増えたことがこの背景にあるとABNアムロ銀行は分析している。今年2018年もこの伸びは続き販売高も5%増加すると見ている。ここ7年間のファーストフードの販売量は25%ほど増加しているが、単価が上がったことで販売高は45%も上がっている。

最近のファーストフード業界でのトレンドは、ヘルシー志向と高級化である。オーガニックフードやフレッシュフードを提供するチェーンも増えている。また「フリッツアトリエ」(高級フライドポテト)や「クロケット・ブティック」(高級コロッケ)といった少し高級路線を狙った店も目立つ。さらにマクドナルドといった古くからのチェーンもグルテンフリーやベジタリアンのスナックを提供するなど、ヘルシー志向の波に乗っている。

ABNAmro銀行レポート