スイスまでの夜行列車開通

12月12日からアムステルダムとスイスのチューリッヒを結ぶ夜行列車が運行開始した。列車は毎日20:30にアムステルダム中央駅を発車し、ユトレヒト、アーネム、ドイツのデュッセルドルフなどで停車し、翌日の8:05にチューリッヒに到着する。スイスからは21:59にチューリッヒを出て、オランダには7:51に入る。

列車は8両の座席車両、4両の横になれる簡易ベッド車両そして2両の本格的寝台車両からなる。座席車両は日中に使われる通常の座席である。さて簡易ベッド車両(Lichrijtuigen)と寝台車両(Slaaprijtuigen)の違いはいったい何か? 寝台車は一等車と考えればよい。すべてのコンパートメントが個室で洗面所の他にシングル、ダブル、3ベッドが選べる。もちろん、たためば座席になる。横になれるベッド車両には、コンパートメント内に6つのベッドが上下に設置されている。ただしベッドは通常の座席を横に使っているだけで、寝台車に比較すると硬い。ただし現在はコロナ感染を防ぐためこのベッド付き車両は使用されていない。ベッド車両そして寝台車両ともに朝食付きだ。ただし朝食の内容も違い、簡易ベッド車両はパンとジャムとコーヒーのみ。寝台車はもっと充実している。

さて、料金だが、アムステルダム・チューリッヒ間で、座席車両は38ユーロから、ベッド車両は60ユーロから、そして寝台車は90ユーロからとなっている。予約は、NS Internationalから。

欧州では環境に負荷がある航空機の使用を減らすために、列車の運行を充実させるという動きがある。今年の5月にはアムステルダム・ウィーン間の夜行列車が復活している。

NS International