オランダ、ライフクリニックでの安楽死2年間で322件

通常の医師の元では受け付けてもらえない、安楽死の条件を満たさないといった複雑な安楽死の希望者を受け入れているライフクリニック(Levenseindekliniek, 人生を終焉させるクリニック)は過去2年間で322人の安楽死を行ったと発表した。このうち205人はクリニック内で死を迎えたが117人は自分のホームドクターによる安楽死だった。
最も若い患者は38歳、最年長は101歳であった。このライフクリニックが2年前に設立されてからの安楽死希望者は1500人を超えている。

ライフクリニックは「認知症、精神病などといった通常では安楽死が認められない複雑なケースも取り扱う。こういった病を持つ患者さんは通常のホームドクターでは安楽死は認められていない。」と説明している。オランダ全土では精神を病む患者さんの0.3%が安楽死を認められたが、このライフクリニックでは6%、また認知症もオランダ全土で1%なのに対しここでは14.5%となっている。

この数字は本日開催されるライフクリニックの将来に関する会議で発表される。会議では先日亡くなった安楽死法を擁護したエルス・ボルスト元健康保健省大臣の冥福を祈り黙祷が行われる。ボルスト元大臣は本日の開会式を行うはずであった。

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