オランダで一番安い店「アクション」も輸送問題で値上げか

オランダで一番安い店といわれる雑貨・食品ディスカウントチェーン「アクション(Action)」は、最近のコンテナ価格と原料価格の急上昇で商品価格の上昇を余儀なくされるかもしれないと予想している。この値上げは他の小売チェーンでも同様である。

コンテナ価格の上昇は、中国の寧波や塩田などの港湾都市のコロナ規制やコンテナ不足による船舶輸送の大幅遅延などが原因となっている。これにより世界中で被害を被る企業が出ており、オランダの小売業も例外ではない。

「アクション」は、一部の商品は値上げが余儀なくされるが、それでも業界で最低価格というモットーは守りたいとしている。サプライヤーとの協力そして大量の在庫で解決策を探るという。

同じく「HEMA」も同様な問題に直面しているが、独自のネットワークでなんとか値上げを防いでいるという。しかしこれをいつまで続けられるかは不明だ。

ガーデンセンターも中国からの庭用家具の輸入で苦労している。今年は早いうちに在庫を増やしていたので、価格への転嫁はなかったが、来年には大幅な値上げが予想される。コンテナだけでなく、材料となる木材の価格が高騰しているのも原因だ。

このほか、家具販売店も輸送価格の高騰が小売価格に反映されないよう努めているというが、これがいつまで続けられるのかはわからない。輸送問題で、商品の配送時間も伸びている。