小売大手「Action」、コロナでも成長

オランダに住んでいて超廉価ショップ「アクション(Action)」を知らない人は少ないはずだ。
25年前にオランダのエイクハウゼンで開店したこの小売店は、現在ではイタリア、ポーランド、ドイツ、フランスなどヨーロッパ8カ国に1748店舗を構える巨大チェーンへと発展した。「アクション」の商品はとてつもなく安いだけでなく、コスパがよく、トレンドをとらえていると見る人が多い。昨年2020年度はコロナ禍にもかかわらず、10%近くも売上を伸ばしている。実質的に店舗が開いていたのは1月から3月、そして5月から10月だったが、売り上げは前年比9%増の56億ユーロ、利益は11%増の6億ユーロだった。

4500人を対象にしたアンケートで、閉店を余儀なくされている店舗のうち最も行きたいと思っているのは、「アクション」がトップの16%、続く「ヘマ」の5%と「イケア」の1.6%と大きく水を開けている。「アクション」の根強い人気は変わらず、フェイスブックのページには230万人ものフォロワーがいる。ファンによれば、安くてトレンドをキャッチしているところがいいというのだが、サステイナビリティに関してはかなり低迷している。消費者の目から見たサステナブル企業の年次調査である2020年のサステナブル・ブランド・インデックスでは、前年と同様に176のうち130位と最下位に近かった。

現在、アクションはウェブショップと予約制の買い物の2通りが可能だ。いろいろな商品が並び、余計なものを買い込んでしまう心配など無視できるほど安い実店舗での買い物が人気だという。

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