アフガン難民受け入れ施設、抗議者デモで放火も
アフガニスタンの米軍撤退とタリバンの侵攻にともない、オランダ軍で通訳として働いていた人たちなどが難民としてオランダに到着している。火曜日夜、難民受け入れ施設のひとつであるオランダ軍事施設ヘルダーセ・ハルスカンプの前で住民による抗議デモが行われた。ハルスカンプはヘルダーランド州のエーデ市にある村で、クレラー・ミュラー美術館にも近い。
「オランダ国民を優先しろ」「ハルスカンプは我々のもの」といったプラカードを掲げた約250人が、受け入れ施設の前に集まりデモが行われた。最初は静かな抗議だったが、夜9時半ごろになると、車のタイヤを燃やしたり大音響で音楽をかけるなどエスカレートした。警察が介入し騒ぎが収まったのは11時頃だった。
ハルスカンプの難民受け入れ施設にはアフガニスタンを逃れた人用に800のベッドが用意されている。
アフガニスタンからの難民は現在一時的に軍隊の施設が使用されている。フローニンゲンのザウトカンプ、ザイスト近くのハウス・テル・ハイデ、そしてこのハルスカンプである。ナイメーヘン近くのヘウメンスオードにも近々4箇所目の受け入れ施設が開かれる。難民受け入れ機関(COA)によれば、1日に200人から400人のアフガン難民がオランダに到着しているため、さらに多くの受け入れ施設が必要とされる。