オランダの難民、ボランティアの仕事が可能に

オランダで難民申請をしている人たちは、ボランティアの仕事をすることができるようになる。社会省のアッシャー大臣は、この措置のために100万ユーロを拠出すると発表した。
オランダで難民申請をしているがまだ滞在許可を得ていない人たちが、難民センターで何もせずに日々を過ごすよりも、ボランティアとして働いたほうがいいというのが、政府の意向である。すでにナイメーヘンとユトレヒトで実行されている。来年度からは他の10ヶ所でこれが実施され、2年半のうちに25ヶ所ある難民センターに広がる予定。

ボランティアの仕事は無償が基本。オランダの労働市場を脅かす心配はないという。現在1万4千件の仕事がボランティア活動の対象になっている。アッシャー大臣によれば、オランダに到着した難民はなるべく早い時期にボランティア活動を行ってもらいたいという。「働きながらオランダ語や社会生活について学ぶことができる。さらに、難民がオランダの社会に貢献できるだけでなく、すみやかに労働市場に参入する機会を得られる。」と同大臣は述べている。