オランダの小さな村に大量の難民到着で、住民が猛反発

オランダの東北部ドレンテ州にある総人口約150人の小さな村オラニエが、700名の難民を受け入れることになった。この決定を下したダイクホフ移民担当省次官は6日夜オラニエ村に公式訪問したが、その際住民は公用車を妨害するなどし、この決定に反対の意を表し抵抗した。さらに、難民が収容される休暇村へ通じる道をキャンピングカーなどで塞いで難民を乗せたバスが通れないようにするなど、抵抗を続けた。夜遅くバスで到着した難民は、村の手前からバスを降りて、収容所となっている休暇村まで徒歩で向かうことを余儀なくされている。オラニエ村の休暇村(休暇用の小屋が立ち並ぶバカンス村で最大1800人収容可能)には、すでに700人の難民が暮らしており、今回の決定で更に700人を収容することになる。

難民がオランダに入国すると、まずオランダ全土に点在する一時的収容所に集められる。そこで、移民難民局(IND)の審査を受けてオランダに在住できるかどうかが決定される。今年の夏から急激に増えているシリアなどからの難民の一時的な収容に対処するため、政府はオランダ全土の市町村と話し合い、収容場所の確保に奔走してきた。しかし、住民に対する十分な説明もないうちに決定を下すため、このような住民との軋轢が発生している。

オランダ人の中でも積極的難民受け入れに賛成な人と断固として拒否する人がいる。同時に政府内でも、EUの難民割当数には従うものの、統一的な見解は明らかにされていないというのが現状である。移民反対反イスラムの極右政党PVV党のウィルダース議員は、この状況を利用し支持を拡大している。PVV党は、新たにウェブページを開設し、難民によって迷惑を被っている人がそれを報告することを促し、難民受け入れに断固反対している。ウィルダース氏は2012年にも、急増する東欧からの労働移民に対する同様なウェブサイトを開いているが、このサイトはいつの間にか消滅した。
しかし、昨今の急激な難民流入をツナミと称し反移民・難民キャンペーンを広げているPVV党の支持は高まりつつあり、最近の世論調査によれば、7議席増え34議席を獲得している。住宅難に直面しているオランダ国民よりも難民用の住宅確保を優先するかのように見える政府に対する不満は募りつつある。