オランダ財政赤字、EU基準の3%下回り達成で見通し明るく
オランダ政府は4日、今年の財政赤字が2008年以来初めて、欧州連合の基準である国内総生産(GDP)比3%を下回るとの見通しを示した。オランダ経済計画局(CPB)によれば、今年の財政赤字はGDP比2.9%、来年は同2.1%になる見通しである。この数字はオランダ政界にとっても明るい材料であり、ダイゼルブルーム財相はこれ以上の財政縮小は必要なく、財政回復への道は開けたと見解を述べている。
この赤字削減の背景には「世界経済・欧州経済の改善で輸出が増加し、国内経済が拡大している。投資が国内支出の大きなけん引役になっている」という。
さらにGDP成長率は今年は0.75%、2015年は1.25%という予測も出ている。