ウルクで教会礼拝者がジャーナリストに暴力

いわゆるバイブル・ベルトと呼ばれている地区にあるウルク市とクリンペン・アアン・デン・アイセルで、日曜日朝教会へ礼拝へ行く人によるジャーナリストに対する暴力が起きた。バイブル・ベルトとは厳しい戒律を守るカルビン派のキリスト教信者が多いエリアで、 安楽死、同性愛、中絶、売春などというオランダのリベラルな制度に強く反対している。コロナに限らずワクチンを受けないという人が多い。この2地区では政府のコロナ規制を無視し、すべての信者に門戸を開けている。マスク着用も義務付けられていない。ウルクでは先月コロナウィルス試験場が燃やされるという事件も起きている。

1500人を収容できるクリンペンにあるミエルス教会の前でインタビューをしようとしていた記者は、殴られたり蹴られたりする暴行を受けた。またウルクのシオン教会(同500人)の前では、2人の若者が記者とカメラマンを殴り、その後車でぶつけるいう事件も起きた。

ウルクのシオン教会とクリンペンのミエラス教会では毎週教徒にドアを開けている。健康に問題無い人は、マスク着用や1.5メートルのソーシャルディスタンスの必要はないという。ウルクの改革派教会評議会は、政府のコロナ対策への不満からこのような措置をとったと言われている。これに対しルッテ首相はこのような措置は無責任で利己主義的だと非難しているが、信仰の自由という憲法の基本から、介入はしていない。
(画像はPowNed)