ベルギー 180年間の観測史上2番目の暖冬

3月1日は気象観測上、春の始まりである。
この冬を振り返ってみると、1833年にベルギーで観測が始まって以来、180年間で2番目の暖かさを記録した。 2月は低気圧を伴い特に穏やかだった。 この冬氷点下まで下がったのは3回のみ。 これは記録であり、1988年から89年にかけての冬に、氷点下まで下がった回数の11回を大きく下回った。

ブリュッセルで雪が降ったのは1回のみ。 平均的な冬には合計で13日程雪が降る。 日照時間も例年の180時間に比べ格段に多く、217時間を記録した。2月の最低気温は摂氏4.1度、ベルギーのこの時期の平均的な最低気温は摂氏0.7度でしかない。最高気温の平均は摂氏9.4 度、2月の平均気温は摂氏6.6度となっている。 観測が始まって以来の平均気温はこれまで摂氏 3.7 度だった。 

この冬は北米では異常な寒さに見舞われ、ヨーロッパの中央部とロシアの一部でこのような暖冬がみられた。 一方地球の裏側のオセアニアでは猛暑を記録した。 この夏は果たして北半球でも厳しい暑さに見舞われるのだろうか。