オランダのティーンエージャー、欧州の優等生? 喫煙、飲酒率低く

自由と寛容の国オランダでは、さぞかしティーンエージャーの喫煙や飲酒率が高いと想像しがちだが、実際蓋を開けてみると欧州他国に比べかなり低いことが判明した。欧州35カ国の15歳と16歳の10,000人対象に行ったESPAD調査の結果である。

週に何回飲酒するかに関してはオランダは13位とそれほど高くない。ただし一回の飲酒量は多く、デンマークとノルウェイに次いで欧州3位。喫煙に関しては、ブルガリアがトップで22%。オランダは5.3%と30位とかなり喫煙率は低い。
これに対しカナビス(大麻)を使用したことがあるかという質問に、イエスと答えた15,6歳は22%と欧州平均の16%を上回っている。トップはイタリアで次いでフランスとオランダである。
欧州の喫煙率は高いほうだが、若者はタバコ離れしている。この傾向は2015年から見られ、現在まで続いている。

大麻使用の常習者というカテゴリーではオランダは11位。15,6歳の5.1%が常習者だ。
XTCピルを使用したことがあるかという質問では、欧州平均は2.3%であるのに対し、オランダでは3.5%とやや高い。コカインやLSDやクラックといった他のハードドラッグに関してはオランダは平均以下だ。

ESPAD(欧州ドラッグとドラッグ中毒モニター)