サプリメントなどに使用される「万能ドラッグCBDオイル」、実はオランダでも違法

CBDオイルとは、産業用大麻(ヘンプ)の茎や種からから抽出された成分・CBD(カンナビジオール)を飲用できる形に加工したもので、オランダでもサプリメントなど多種の製品に使用されている。しかし医療検査機関(IGZ)によれば違法製品だという。

CBDオイルは主としてサプリメントとして薬局やドラッグストア、そしてウェブショップで販売されており、不眠、ADHD、関節炎、皮膚炎などに効くと言われている。基本的には麻(Vezelhennep)の茎から抽出されたものだが、麻自体の生産はオランダでは合法である。フローニンゲン州で大量に生産されており主として建築素材として使用されている。この麻の茎にはマリファナに含まれる精神高揚を引き起こすTHCという物質はほとんど含まれていない。

しかし市販のCBDオイルには、麻の茎だけでなく葉や花からの抽出物も含まれており、これはオランダのアヘン法に抵触するとIGZ。オランダで許可されているのはあくまでも茎からの抽出物のみである。CBDのオランダ国内での販売量は明らかではないが、薬草やお茶などの老舗であるヤコブ・ホーイだけでも年間10万本販売しているという。

CBDオイルに関しては政府は特に規制を計画していないようだ。大麻の合法化を唱えている労働党は、健康上の理由でこのCBDオイルを使用する人たちのために、安全性の強化に務めるべきだとしている。