ティルブルグ市、違法大麻生産で年間8億ユーロ

オランダ南部ブラバント州のティルブルグ市では大麻の違法栽培が大規模に行われており、年間7億2800万から8億8400万ユーロ(約100億円)の売上があると見積もられている。この金額は人口20万人都市であるティルブルグの年間予算に匹敵する。ティルブルグ大学、地方情報エキスパートセンター(RIEC)などが共同で行った調査の結果である。

この結果に対しティルブルグ市市長は「(同市の)大麻栽培の規模はブラバント州ではそれほどずば抜けているものではない。」とコメントしている。しかし調査団によればティルブルグ市の大麻栽培と取引の規模は住民の安全を脅かすものとなっていると反論。「ドラッグ取引は拡大するにつれ犯罪組織とつながるようになり、合法経済や司法を脅かす。」2012年には44歳の大麻栽培者が警察に出頭し、9年間大麻取引(栽培した大麻を地元のコーヒーショップに販売)をしてきたが最近では犯罪組織に狙われているため情報提供と引き換えに保護を依頼してきた。

この男性の証言によればティルブルグ市だけで、600−900の大麻栽培場所が存在し、ここで働く人は2500人近くいる。市長は調査団が提唱する大麻生産の規制を行うことには同意している。