ティルブルグ市、医療用大麻の栽培許可

オランダのティルブルグ市の市長は、一定の条件の下で医療用大麻を家庭で栽培するのを許可すると発表した。「医療大麻を使用する患者のグループ(PGMCG)」へこれを書簡にて表明したもの。PGMCGの会長はこの決定を歓迎している。オランダでは基本的には大麻の栽培は違法である。しかし個人使用のための大麻の栽培は5本までは暗黙の了解で許可されており、刑罰の対象とはならない。しかし、医療目的で栽培を行っている患者の中には、警察や住民から苦情を受ける人も少なくなく、中には3本を栽培しただけで借家から退去させられている人もいる。今回市長が公式に許可したことで、患者たちは問題なく栽培を行うことができることになった。

家庭での栽培は、本数(5本)の限度だけでなく、医療用に使用するという医師の証明書、未成年ではないこと、そして火災の問題がないことが条件。現在医療用に使用するマリファナは処方箋つきで薬局で購入すると1グラムあたり7ユーロ。通常のコーヒーショップでは17−18ユーロと高く、患者は入手に苦労しているという。PGMCGはティルブルグ市の決定が全国規模で取り上げられることを希望している。今年の初め、アムステルダムの地裁で、HIV患者が医療目的で大麻栽培するのを合法だという判決を下している。

医療大麻