一ヶ月早い春の訪れで花粉症の季節も到来

オランダでは例年よりも1ヶ月ほど早く春の訪れを知らせるクロッカスや水仙が咲き始めている。場所によっては紫陽花の葉が生え始めたりバラの蕾が出ているのも観察されている。今年の暖冬はこれまでにあまり例がなく、300年前からの気象史上では2007年と1990年の冬以来の暖かさであった。

ハナミズキ、フキタンポポ、クサノオウ、そしてスウィートバイオレットなどもすでに満開でこれも例年より1ヶ月も早い。また白い桜のような花をつけるスピノサスモモも満開。この花は50年前には4月16日に最初の開花が観察されている。成長が早いのは植物だけではない。蝶もさなぎからかえり宙を舞っているし、鳥も朝早くからさえずっており、巣作りを初めている鳥もいる。

さてこの早咲きで困るのは花粉症の人たちである。オランダとベルギーに多く生息するモチノキに似たZwarte elsという木で、この木がここ数日で満開になると予想されており大気中に舞う花粉の量が一気に増える。風邪だと思っている人の多くが実際には例年より早い花粉症の始まりだと専門家。