オランダ国鉄、顧客不満足に数百万ユーロの罰金

日本の時間通りの鉄道輸送に慣れていると、オランダの列車の不通や遅延そして状況説明の悪さには驚かされることがあるが、これにはオランダ人の間でも不満がつのっている。2012年と2013年の列車運行状況とサービスは満足の行かないものだったとして、政府はオランダ鉄道運営企業NS(旧オランダ国鉄)の2012年の不具合に対し275万ユーロの罰金を課した。2013年度の罰金金額は未定だが、サービスは若干改良されたものの利用者の不満は大きかった。

オランダの鉄道は、欧州連合(EU)の施策により上下分離が行われ、現在は線路や駅などの鉄道施設(インフラ)を保有・管理するプロレール(ProRail)と旅客列車の運営を行うオランダ鉄道(N.V. Nederlandse Spoorwegen)が運営している。遅延や不通は両社の運営不備で起こったものだが、両社が互いに責任のなすり合いをしている場合も多々あった。罰金はプロレールに対しても150万ユーロ課せられた。ただしこの罰金は今後のサービスが改善されると支払いは免除される。