オランダ、子供の幸福度また世界首位に。ユニセフの調査

ユニセフ(国連児童基金)の調査による子供の幸福度では過去にもオランダは世界一であったが、今回の先進国41カ国の子供を対象にした調査でもまた首位となった。オランダに続くのがデンマークとノルウェーである。ユニセフ・イノチェンティ研究所が9月3日に発表した「レポートカード16」の調査結果である。

子供の権利を守る国連機関であるユニセフは、各国で精神的そして身体的な健康と社会的そして学力(スキル)を調査した。ほとんどの国で80%程度の子どもたちが自分の生活に満足しているという結果が出ている。この満足度で見るとオランダの子供が最も高いスコアをあげている。メキシコとルーマニアがそれぞれ2位と3位。これに対しトルコでは満足しているという子供は53%にすぎなかった。

ユニセフによれば肥満が子供の健康で一番問題となっている。オランダでも4分の1の子供が太り過ぎだ。世界では5歳から19歳の子供と青少年の3分の1が太り過ぎという数字も出ている。

また学校での成果が求められることも近頃オランダの子どもたちの問題となっている。ユニセフ・オランダの所長であるスザンヌ・ラズロさんは「最近オランダで行った調査から児童・生徒が学校のプレッシャーから多大なストレスを感じていることが明らかになっている。」と、これまでのオランダの教育に関する「神話」とはかけ離れた結果を語っている。またコロナ危機もこのストレスをさらに強める結果になっている。「児童・生徒は、このコロナ禍で精神的なプレッシャーを感じている。」とラズロさん。ユニセフは世界中の政府に対して、コロナ対策を決定する際には、子供たちのことも忘れないでほしいと呼びかけている。

ちなみに日本は、精神的幸福度37位、身体的健康1位、学力スキル27位。詳細は、ユニセフ報告書「レポートカード16」発表, 先進国の子どもの幸福度をランキング(日本語)

ユニセフの調査結果(英語)