アムステルダムの家賃上昇の一途
オランダ全体で家賃が上昇している。国による家賃規制のないフリーセクターと呼ばれる物件の家賃は、2014年と比較し5.2%上昇している。
家賃が上昇しているのはランドスタットと呼ばれるオランダの西部(アムステルダム、ハーグ、ロッテルダムなどを結ぶエリア)で、この地域での住宅供給が著しく不足している。賃貸住宅情報サイトPararius.nlによれば、オランダ全体でフリーセクターの賃貸物件は賃貸住宅全体の5%と少なく、これが家賃を押し上げる原因となっている。とくにアムステルダムの家賃は上昇率も年間10%以上と高く、家賃平均が2200ユーロ(約28万円)と、平均的な所得層には手が届かなくなってきている。これに対しハーグでは平均1500ユーロ、ロッテルダムは1200ユーロとまだ比較的低いレベルを保っている。家賃規制のある低価格の住宅(ソーシャル・ハウジング)への入居は現在10年待ちという状況である。