オランダの難民ボランティア団体、志願者急増でうれしい悲鳴

難民支援団体「難民ワーク(Vluchtelingenwerk)」にボランティア希望者が殺到している。とくにここ数ヶ月の希望者数はうなぎのぼりで、地域によってはキャンセル待ち状態である。過去数ヶ月に新規登録したボランティアは1万人以上で、これはすでに現在難民援助に必要な人数を上回っている。同団体はこの急増を「うれしい驚き」だと歓迎している。この団体では毎年7500人程度のボランティが働いているが、急増する難民のオランダ入国で、ますます人出が必要となっている。毎日のように報道されている難民関連ニュースに触発され、一日平均125人が志願しているという。キャンセル待ち状態ではあるが、これで募集をとりやめるということはないと、同団体。将来的にますます需要は高まると見ている。オランダに入国した難民は、難民申請の司法審査を受けるまでに半年待たねばならないというケースがしばしばある。ボランティアの仕事のひとつは、この司法審査の手続きについて説明すること。さらに、オランダ社会への適合援助など、難民援助の仕事は際限なく多い。

ボランティア志願が急増しているのは、この「難民ワーク」だけでない。赤十字、難民センター、被災者援助教会チーム(Kerk in Actie)などでも同様である。

2015年の1月から10月までにオランダで難民申請をした人は33,493名。このうち15,392人がシリアから(46%)そして次に多いのがエリトリアで6946人(20%)となっている。さらに同時期に滞在許可を得て家族を呼び寄せたのは11,648名である。

難民ワーク(Vluchtelingenwerk)