ハムやベーコンなどの加工肉、WHOが発がん性警告

世界保健機関(WHO)は27日、ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉を発がん性食品物質に認定した。さらに哺乳類の肉と定義する「赤肉」についてもがんとの関係性も限られた証拠から確認したとしている。ただし、確固とした証拠がないために、発がん性食品物質リストにはまだ追加はされていない。
1日にベーコン2切れにあたる50グラムの加工肉を食べる人は大腸がんを患う確率が18%高まると結論づけており、胃がんとの関係性も高いという。

加工肉とは燻製、乾燥、塩漬けそして保存剤を使用して長期保存ができるようにした肉である。これに分類されるのはサラミ、ベーコン、ハム、ソーセージなどである。ハンバーガーやひき肉も塩や化学的保存剤を使用している場合には、同じカテゴリーに分類される。

オランダではすでに食肉の摂取量は下がっているが、今回のWHOの発表でさらに拍車がかかるとみられる。オランダ食肉業界(VNV)によれば、オランダ人の平均加工肉の摂取量は1日20グラムと少ないほうで、過剰と定義される50グラムよりかなり低い。加工肉には、タンパク質、ビタミン、鉄分が多く含まれているが、他の食品からも摂取できるので、できるだけ控えたほうがいいとオランダ栄養指導センター。