オランダ首相会見、リスクが高いためロックダウン延長。小学校は5月11日から再開

21日19時から行われたオランダ首相会見にて、コロナウィルス対策の緩和や継続が発表された。4月28日までと暫定的に決まっていたコロナウィルス蔓延防止対策は、ほぼすべての事項で5月19日まで延長されることになった。「この決断は大変苦しいもの」と首相は会見で胸の内を語っている。ウィルスが完全に消え去っていない状態で、規制緩和を行うことはあまりにもリスクが高い、というのが延長決断の理由だ。現時点で、コロナウィルスによる死亡者数、入院者数、ICU入院者数ともに減少する傾向にあるが、医療従事者は手一杯の状態。緩和することでまたウィルス感染が広がれば医療崩壊を招く可能性がある。
4月21日の記者会見にて発表された規制緩和と対策延長は以下の通り。

* 小学校は5月11日から再開。ただしクラスの半数ずつ1日ごと交代で登校する。保育所や特殊学校は5月11日から全員が登校可能となる。
* 12歳以下の子供は4月28日から外で運動やスポーツが自由にできる。12歳から18歳の子供もスポーツが可能だが1.5メートルの距離は取らねばならない。シャワーはスポーツクラブやジムではなく家で浴びる。大人はこの緩和から除外されている。
* すべてのイベントや集会は8月31日まで開催中止。夏に開催予定のフェスティバルなどはすべて中止となった。
* 美容院やマッサージなどの人との接触を行う仕事もまだ再開はできない。ただし、歯科医や歯科衛生士はマスクや手袋を使用しているので営業開始できる。
*レストランやバーなどの営業(3月16日に発表された規制に適用される業種)もまだ再開できない。老人ホームなどの施設への訪問も同様だ。

政府は、5月19日の一週間前に規制が緩和されるか、さらに延長されるのかが決定する。

在オランダ日本大使館の新型コロナウィルス感染症関連