オランダでのコロナウィルスの検査はどのように行われているか

現在オランダでは、コロナウィルス感染防止のため、北イタリアへの渡航を必要でない限りは禁止するといった対策が取られているが、イベントの中止や学校閉鎖といった厳しい予防措置は取られていない。コロナウィルス検査の体制もこれから充実させる方向のようだ。これに対し、オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は、検査能力を早急に拡大すべきだとしている。以前は、ロッテルダムにあるエラスムス大学病院とビルトホーフェンのRIVMのみで検査が可能だったが、今週の初めからオランダ全土12ヶ所の研究所(ラボ)で検査が可能となった。これにより1日2000人が検査可能である。RIVMは今後これをさらに拡大し、すべての病院で検査が可能にしたいと述べている。

最近検査が可能となったローゼンダールにある研究所では1日300から400のサンプルが検査されている。検査にあたっている職員は毎晩夜10時まで仕事をしないと間に合わない状態だという。今後コロナウィルス感染が広まれば、最低一日800件のサンプル検査が必要になるとし、全国での受け入れ能力の拡大を望んでいる。

検査能力の拡大(検査ができる場所の増強)が必要だとRIVMは強調している。これは検査対象人数を増やすのが目的ではなく、ひとりの患者からコロナウィルスが検出された場合、誤報を防ぐため複数の検査所で再検査することが必要なためだ。(現在オランダでは必ず2度検査を行うよう義務付けられている) また、医師で微生物学者であるクラウトマンス氏はニュース番組で、「北イタリヤや中国などの危険地域に滞在した人だけでなく、すべての肺炎患者を検査すべきだ」と検査対象の拡大も主張した。閉鎖された2つの病院(ホリンヘムとロッテルダム)に入院していた患者も同様だと同氏は警鐘を鳴らしている。
以下はオランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)のコロナウィルスに関する情報とFAQ(英語版)

RIVMのFAQ(英語)