オランダ大手通信KPN大量解雇

オランダの通信大手であるKPNは、今後2016年までの間に1500人から2000人を解雇する計画であると発表した。KPNでは2011年より4650人が人員整理の対象となっていたが、今回の計画でこれが最低でも6000人となる。

同社の2013年第4四半期の損失は1億800万ユーロ(約140億円)に上っている。これに対しトップのブロック社長は「2014年末までには業績は安定する。」とコメントしている。しかし昨年度の売上は84億ユーロと前年比10%減。とくに携帯電話と企業向け市場での売上が落ち込んでいる。個人消費者向け固定電話、インターネット、デジタルテレビなどの売上は良好である。

KPNの競合である2大ケーブル通信企業であるZiggoとUPCの合併による弊害は少ないと同社は見ている。ZiggoとUPCの合併によりケーブル市場はほぼ独占状態になるが、KPNの市場への影響はテレビ・インターネット市場を除けばほとんどないとブロック社長。さらに昨年頓挫したメキシコのアメリカ・モビルによるKPN買収計画もまだ水面下で進んでおり、今年中に発展があると予想されている。

KPN Full year result