コロナウィルス関連アプリ、今週末にも選択肢を発表

オランダ政府はコロナウィルス感染防止のための携帯アプリの使用を検討中だが、今週末にもアプリ選択の提案を発表すると、国民健康省デ・ヨング大臣が発表した。

政府は先週の記者会見にてコロナウィルス蔓延防止対策のために2種類の携帯アプリを使いたいと発表している。ひとつは感染した人の周囲に誰がいたかを確定する、いわゆる追跡アプリ。もうひとつは自宅からコロナウィルス感染の専門家と相談を可能とするもの。国民健康省は先週だけですでに750件のアプリの提案を受け取っているという。国民健康省はこの中から適切なものを選び来週には提案を発表するというが、まず5つのアプリに絞り込みこれを週末に公表する予定だ。

議会ではこの追跡アプリの使用に関して、過半数が賛成しているが、適用には厳しい条件が求められている。まず基本的人権に抵触しないこと、アプリの装着を義務化しないこと、あくまでも暫定的措置であることだ。ただ民主66党によれば、アプリを急いで開発することでエラーが発生しかねないという。またこのアプリを適切に利用するためにはコロナウィルスの検査結果が必要となるが、大規模な検査はまだ行われていない。検査が広く行われない限りアプリはあまり意味をもたない。

今週すでに60人の専門家がこの追跡アプリの危険性を発表している。このアプリを使って将来的にプライバシーや人権の侵害が行われることが最も懸念されている。この懸念に対しデ・ヨング大臣は「十分に考慮する」とし「社会での信頼関係がない限り(アプリ使用)はうまくいかない。」と述べている。