日本映画、ロッテルダム映画祭でグランプリ授賞

昨日まで開催されていたロッテルダム国際映画祭(IFFR)にて、「山守クリップ工場の辺り」(監督:池田暁)(Anatomy of Paperclip)が、コンペティション部門「タイガーアワード」にてグランプリを受賞した。同作品は、昨年9月にカナダで行なわれたバンクーバー国際映画祭でグランプリも授賞している。

ロッテルダム国際映画祭は、新人監督の登竜門的な存在として知られ、多くの若手映像作家の作品を紹介している映画祭。コンペティション部門「タイガーアワード」は、長編初監督作または第2作に限定されており、過去にはクリストファー・ノーラン監督、橋口亮輔監督らがグランプリを受賞している。『山守クリップ工場の辺り』は、世界各国から集結した審査員から「精密で無駄を省いた挑戦的作品―この作品は人間の行動における不合理を観察し、詩的な領域に昇華している」と絶賛されるなど、日本国内だけでなく海外からも高い注目を集めている。

山守クリップ工場の辺り