8日の首相記者会見「コロナ蔓延防止対策の続行」と「追跡アプリ導入の可能性」

昨日8日夜開催された政府記者会見で、ルッテ首相は「通常の生活に戻るには長期戦となる」とし「規制の緩和は、国民全員がコロナウィルス対策を遵守し続けない限り行われない。」と述べた。4月7日現在のコロナウィルス登録感染者数は前日より777人多い19580人。入院患者累計は7427人。死亡者は前日より234人増の2101人となっている。ICU(集中治療室)入院患者数増加は安定しているが、予断は許せない状況だ。規制終了日は現時点では4月28日となっているが、状況によってはこれが延長されると、首相は延長の可能性があることを示唆した。さらに規制緩和は一斉に行わず少しずつ進めるという意向だ。bウイルスの発生後、オランダの経済も大きな打撃を受けたが、首相は、経済のための措置を緩和すべきであるという見解を拒否した。今厳重な措置をとらない限り、国民の健康と経済の両方が打撃を受けるという最悪の結果になると述べ、外出を避けること、家にいることが重要であると強調した。

このあと国民健康省のデ・ヨング大臣は、政府がコロナウィルス感染拡大を防ぐための携帯アプリを開発中だと発表した。感染者が出た場所をアプリが告げ、その場所を避けるよう仕向けるのが目的だ。これは自分の居場所を知らせる位置情報機能を使用するもの。このほか、利用者のコロナ感染の症状を診察するアプリも開発中だという。ただしこの(韓国で使われたような追跡機能をもつ)アプリは、プライバシーの侵害問題につながる可能性が高い。これについて大臣は、「プライバシーが十分保障されるという条件でのみ、このアプリの開発と利用を行う」とし、携帯へのこのアプリ装着の強制はまだ考慮していないと述べている。