99%のオランダ人、1.5メートル規則を遵守。若者の半数が孤独感。

オランダ政府は3月16日からコロナウィルス蔓延防止対策として、人との距離を保ち、家にいることなどを国民に要請している。人との距離を1.5メートル以上開けるという規則には99%の人が、手洗いを励行するという人は97%、そしてできる限り家にいることを遵守しているという人は93%というアンケート調査の結果が出た。トゥウェンテ大学とI&Oリサーチが共同で2300人を対象に行ったアンケート結果である。今週末は気温が上がり天気もよくなるという予想が出ており、政府は規制を破り外に出る人が増えるのを懸念していた。ルッテ首相は昨日記者会見にて「ルールは週日だけでなく週末も守ることが重要」だと警告を出している。

ほとんどの国民が政府の規制は効果があると考え、これを支持している。88%の人が満足だと答えている。とくに医療関係者の間では、規制の支持率は94%と高い。78%は現在の対策で十分であると考えているという結果が出ている。また医療関係者や教師など今回の危機で重要な役割を果たしている人たちの4分の3は、自分たちの仕事が十分な評価を得ていると感じている。

ただ、今回のコロナ危機で孤独感も蔓延している。18歳から24歳の若者の半数は孤独を感じている。これに対し65歳以上では22%と当初の予想を下回っている。おそらく、若者はこれまで友人や知人たちとの交流が活発だったのが、突然家に閉じ込められるという結果になったため、このような孤独感を抱くのだとI&Oは分析している。

自分がコロナウィルスに感染するかもしれないと考えている人は81%と高い。また38%は重症になる可能性があると考えている。これは女性や高齢者そして疾病を抱える人の間で高くなっている。
そして過半数のオランダ人は、今回のコロナ危機で「連帯感」「一体感」を感じていると答えている。他人への思いやりや、困っている人たちに何か役に立ちたいと考える人が増えているという結果が出ている。

I&Oリサーチの調査結果