オランダ政府のコロナ蔓延防止対策、4月28日まで延長
現在実施されているコロナウィルスの蔓延防止対策は、当初の4月6日から3週間延長され4月28日までとなる。本日19:00に行われた記者会見でルッテ首相が発表した。学校や飲食店などは4月28日まで閉鎖となる。また可能な限りの在宅勤務、買い物や散歩以外の不要不急の外出の禁止、そして外に出るときには必ず人との距離を1.5メートル以上開けることなどが再度確認された。また人と接触する業務である、美容・理容やマッサージなども同じく営業は停止される。
オランダではイースター休暇に続き5月休み(Meivakantie, May Vacation)と呼ばれる学校の休暇がある。今年は4月25日から5月3日となっているが、28日を過ぎてもコロナウィルス蔓延が収まるかどうかは定かではないので、旅行の予約などは入れないよう首相は強調した。休暇村やキャンピング場は閉鎖は義務付けられていないが、共同で使用するトイレやシャワーは使用禁止となる。
大きな関心事である集中治療室の受け入れ体制だが、今週末までに現在の1100床から2400床にまで増やすとデ・ヨング国民健康省大臣。また検査数が少なすぎるという批判にも答え、検査数は現在の4倍に増やすと同大臣。現在1日4000件の検査が行われているが、近いうちに17,500件から最大29,000件にまで増やす。
今回の措置延期決定は、これまでの感染者数と死亡者数そして集中治療室の使用増加という状況に基づいている。首相は「インテリジェント・ロックダウン」という言葉を使い、あくまでも個人個人が常識と良識に従って行動することが、オランダのやりかたであるとコメントしている。期間の再度延長の可能性もあるが、4月21日にこの決定は下される予定。