オランダ国王による国民に向けてのスピーチ「コロナは止められないが、孤独ウィルスは止められる」
20日金曜日午後7時、ウィレム・アレクサンダーオランダ国王はテレビやインターネットを通じて国民へのメッセージを伝えた。スピーチは6分に及ぶもので、コロナウィルス感染で亡くなった方への追悼を述べるとともに、医療従事者や公共交通機関、スーパーマーケットなどで働く多くの人に感謝の念を伝えた。そして日々研究に関わっている国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、保健所(GGD)などの機関に言及し、彼らの助言に従うよう強調した。そして高齢者などの弱者の保護にも触れ、「コロナウィルスの拡大を止めることはできないが、孤独ウィルスは止められる」と、人々との接触を絶たれ孤立している人達に常に思いを馳せ、手を差し伸べようと国民に訴えた。
このスピーチを書いたナンシー・オルトフにオランダのインターネットニュースNu.nlがインタビューしたところ、「国王のスピーチは多くの人に感銘を与えただけでなく、国民の連帯感を深め、弱者や孤独な人について考える一端となった。」と述べている。スピーチは、スーパーで働く人たちから介護の現場にいる人、そして企業で働くひとから個人で事業をする人まで、ありとあらゆる人に言及したことで、多くの人の心を揺さぶるものとなった。
今週の初めにルッテ首相が国民に向けてのスピーチを行ったが、首相のスピーチは政府のコロナ対策を説明するものだったのに対し、国王のスピーチは国民の感情や心情に訴えるものに始終した。国王が国民に向けてスピーチを行うのは非常に稀なことで、前回は2014年のマレーシア機MH17撃墜事件の時、その前はベアトリクス女王による2009年女王誕生日に起きた攻撃事件の際だった。
このスピーチを書いたナンシー・オルトフにオランダのインターネットニュースNu.nlがインタビューしたところ、「国王のスピーチは多くの人に感銘を与えただけでなく、国民の連帯感を深め、弱者や孤独な人について考える一端となった。」と述べている。スピーチは、スーパーで働く人たちから介護の現場にいる人、そして企業で働くひとから個人で事業をする人まで、ありとあらゆる人に言及したことで、多くの人の心を揺さぶるものとなった。
今週の初めにルッテ首相が国民に向けてのスピーチを行ったが、首相のスピーチは政府のコロナ対策を説明するものだったのに対し、国王のスピーチは国民の感情や心情に訴えるものに始終した。国王が国民に向けてスピーチを行うのは非常に稀なことで、前回は2014年のマレーシア機MH17撃墜事件の時、その前はベアトリクス女王による2009年女王誕生日に起きた攻撃事件の際だった。