オランダ政府、コロナウィルス拡散防止のための緊急記者会見

12日午後、ルッテ首相はコロナウィルスの拡散防止のための措置を説明する記者会見を開いた。100名以上が参加するイベントの中止(美術館、コンサートなどを含む)、発熱や呼吸に問題がある人は在宅勤務をし外出を控える。ルッテ首相と健康省のブラウンス大臣そして公衆衛生環境研究所(RIVM)のファン・ディッセル所長が行った記者会見の骨子である。「社会的な交流」もできるだけ避ける。とくに、高齢者や抵抗力が低い人への訪問は控える。これらの緊急措置は今の所3月31日まで続く。すでに在宅勤務措置を取る企業は多い。

ただ子供や青少年はリスクグループに含まれないため学校はまだ閉鎖しない。子供が学校に行けないと両親も自宅にいなければならないというのも学校を閉鎖しない理由だ。とくに、医療、警察そして消防署などで働く人達は現場での仕事が今後ますます忙しくなるため、子供のために家にいることが難しくなる。大学や高等専門学校ではできるだけオンラインで授業を行う。

RIVMによれば、現在オランダでの感染者数は614名。このうち亡くなった人は5名となっている。

今回の措置でオランダ経済は大きな打撃を受けることは確かだ。政府は企業に対し納税の延期を認め、一定の条件の下での中小企業への融資を提供すると発表した。