米国、オランダを含むEUからの入国停止
米国のトランプ大統領は11日、新型コロナウイルスの感染拡大と影響を食い止めるため、オランダを含む欧州26か国からの入国を30日間停止しすると発表した。26カ国は英国などを除くいわゆるシェンゲン協定に加盟している国である。米国国籍所持者あるいは家族が米港に在住の人はこの措置の例外となる。
この欧州からの米国への渡航禁止令により入国が不可能となった人には航空代金は返金されると、オランダ旅行会社協会(ANVR)のスポークスマンは発表している。「航空会社が運行不能になり旅行会社がサービスを提供できない場合には、キャンセル料は無料で返金される。」としている。
航空業界そして旅行業界を大業するANVRは今回のトランプ大統領の措置を「劇的」だと反応、「非常にショックな声明だ。我々の業界への影響は計り知れない。従業員にとっても打撃である。」と憂慮している。
スキポール空港から米国には毎日数10便が運行している。米国への渡航に関しては空港のインフォメーションデスクあるいはSchiphol.nlで情報を収集するようスキポール空港は発表した。
EU統計局によると、EUの27の加盟国から去年3月の1か月間に航空機でアメリカに渡航した人の数は、合わせて152万人以上に上る。このうち最も多かったのが、ドイツからの渡航者でおよそ40万人、次いでフランスがおよそ30万人、そしてオランダが22万人。