コロナウィルスで、KLMエアフランス多大な損失

コロナウィルスによる運行中止でエアフランスKLM連合は1億5000万から2億ユーロ(180億円から240億円)の損失を被っている。同航空会社が試算したもので、年間報告書の備考に記された。

昨年暮れに中国の武漢で発生した新型肺炎のため、エアフランス、KLMともに中国への運行を停止している。今後も数週間は中国便は予定されていない。

エアフランスKLM連合の2019年の売上は272億ユーロ。これは2018年と比較し3.7%の増加となっていた。しかしながら純利益は2018年の4億2000万ユーロから2億9000万ユーロへと減少していた。この減益には燃料費の高騰と貨物運輸部門の不振が影響している。さらに人事の計画変更などでもコストが増加していた。今回のコロナウィルスによる中国への運行停止での売上減少は同社にとって痛手だが、WHOとオランダ外務省の勧告にしたがったもの。勧告は必要がない限り中国への渡航を禁止するとともに、武漢と湖北省への全面渡航禁止をするものである。他の欧州航空会社の多くが中国への運行を停止している。