オランダでコロナウィルス感染者が出た場合の対応策

現在までオランダではコロナウィルスの感染者は出ていないが、リンブルグ州の国境に近いドイツで感染者が出ており、この人が先週オランダのシッタート(Sittard)を訪れていたため、オランダ人接触者の検査が行われている。さてオランダのコロナウィルス感染対策はどうなっているのか。以下はニュースサイトNu.nlからの抜粋である。

1.ウィルス患者が発生した場合、医師と検査機関そして保健所(GGD)が密接に連携する。国立公衆衛生環境研究所(RIVM)が、これらの組織をまとめ、撲滅に努める。

2.RIVMは、すばやく患者を見つけ感染経路を突き止めることが重要としている。このためコロナウィルス感染は報告の義務があり、これにより感染拡大を防ぐ。

3.患者の医師はRIVMとロッテルダムのエラスムス大学病院での感染検査を申し込む。患者は隔離される。症状により、病院か自宅での隔離となる。

4.患者の検査が陽性の場合には、患者と接触の会った人たち全員が検疫対象となる。地元の保健所は潜伏期間(7日から14日)の間の接触者を調べなければならない。

5.検査は今の所RIVMとエラスムス大学病院で行われることが決まっているが、必要に応じて他の12ヶ所に設置する特別検査機関で検査が可能となる。陽性結果が出た場合には、必ず他の検査機関での第2次検査も行われる。検査結果は24時間以内に出る。

6.COVID-19コロナウィルスにはワクチンはまだ開発されていない。治療は現在のところ対処療法のみ。例えば呼吸困難の患者には酸素吸入をするといった具合だ。オランダのすべての病院でこれらの治療法や設備は整っている。さらに集中治療室も十分だという。

オランダ国立公衆衛生環境研究所のFAQ