蘭電気大手フィリップス消費者家電部門

蘭大手電気企業フィリップスは家電部門を切り離す準備にとりかかっている。アイロン、コーヒーメーカー、掃除機といった機器製造を取りやめる。フィリップスはすでに照明とテレビ製造部門を処分している。今後は個人用の美容機器やシェーバーそして医療機器を中心に製造販売に力を入れるという。

今後フィリップスが製造・販売を切り離すのは、上記の機器やエアフライヤーなどの家電だが、プロセスが完全に終焉するのは1−1年半先とみられる。家電の販売ではフィリップス2019年には23億ユーロの売上を計上しているが、これらの部門は売りに出されると見られている。
フィリップスが家電を放棄し、パーソナルケア製品と医療機器に特化するのは中国などの新興勢力と対抗しない戦略である。
一方で、フィリップスのブランド力が落ちたと見る向きもある。フィリップスの革新的で新しい製品を世に出すというイメージは消えている。