ハロウィン以外でもオランダでかぼちゃ人気

日本のみならずオランダでもハロウィン祭りが人気で、カボチャの需要も高まっている。実はハロウィンだけでなく、オランダではカボチャが人気だという。いろいろな料理にカボチャを使うのが流行っており、とくに最近では健康ブームに乗りスパゲッティ・カボチャ(日本ではカボチャそうめん)が人気らしい。

レリースタットで有機栽培を行っている農家によれば、カボチャは有機栽培に最適な植物だという。カボチャを植えると農地の雑草抑制の効果がある。
ここ10年でカボチャの販売は5倍に増えた。と同農家。2003年に初めてカボチャを栽培したときにはあまり売れ行きはよくなかった。ところが、かぼちゃを洗ってから店頭に出すようになったとたんに売れ行きが伸び始めた。それからというものカボチャ栽培に力をいれるようになった。

オランダ中央統計局の調べでもカボチャ栽培が増加しているという結果が出ている。2005年の総作付け面積170ヘクタールだったのが、現在では1770ヘクタールと550%の増加である。2018年にはカボチャを栽培している農家はオランダだけで350あり、2015年から10%以上の増加だという。

ヨーロッパではドイツがカボチャ大国で作付け面積4500ヘクタール。オランダは8番目。輸出が3800万キロに対し輸入は6800万キロと輸入国である。とくにハロウィーンのある10月はカボチャの輸入が増え、他の月の2倍となる。ハロウィーンはアメリカの伝統であるが、近年ではオランダでも人気となってきた。

オランダで売られているカボチャは緑色の日本カボチャも含め、オレンジ色、黄色、ひょうたん型など種類も多い。
またほとんどのカボチャが有機栽培で健康食品のイメージが強いため、健康志向の人の間でカボチャの需要も上がっている。オランダではスープにすることが多いが、最近ではカボチャのビタボレン(丸いコロッケ)やカボチャのパンケーキも登場している。変わり種のカボチャでは、スパゲティ・カボチャ(日本ではそうめんカボチャ、キンシウリ)も出ている。