世界各国の年金格付けでオランダが世界一に

コンサルティング会社の米マーサーとオーストラリアモナッシュ金融研究センターは、「グローバル年金指数ランキング」(2019年度版)を発表した。これによればオランダはデンマークやオーストラリアと並びAランクに入った。(ランクはAからEまで) 調査では、生活費に対して十分に支払われているかを評価する「十分性」、国の借金状況や支給年齢などを評価する「持続性」、ならびに「健全性」の3分野、40項目以上から各国の制度を検証している。

オランダはこの3分野のスコアの合計が81点とトップに上がった。どの分野でも世界のトップ3にランクされているだけでなく、経済成長や労働参加の上昇もオランダの年金制度の充実に貢献している。

ただし、家計の貯蓄率がさらに上がり負債を減らせば、スコアはさらに上がるはずとマーサーコンサルティング。

ここ数年オランダでは年金制度の改革が行われてきた。年金基金と政府の間で批判が繰り返されたが、新規合意も成立している。これにより年金制度の質は上がったという。ちなみにこの調査における日本の格付けは31位。

マーサー年金調査