オランダで2番目の「性別X」のパスポート

オランダで2番目の「性別X」のパスポートが先週金曜日、ナノアさん(19)に発行された。女性(V)、男性(M)とは別のインターセクシュアル用の性別が(X)である。オランダでは2014年から、性転換をしたトランスジェンダーは簡単に性別変更を申請できるようになったが、男女どちらでもないというインターセクシュアルの人は裁判所での手続きが必要である。ナノアさんは、一昨年のレオンヌさんに次いで2番目の公式な性別X保持者となった。

生まれたときの性別が本来の自分の性別ではないと感じる人は、2014年の性転換法以来自由に性別変更の手続きができるようになった。今回のナノアさんや前回のレオンヌさんは、自分は男性でも女性でもないと感じているので、性転換という選択もできない。このため裁判所で性別Xのための訴訟を起こした。

前回のレオーネさんの裁判以来、内務省次官(キリスト教民主党)のクノップス氏は、法制の改革を進めたい意向を示している。さらに民主66党は、強制的な性別申請を廃止するという法案を提出している。世界的に生体認証(バイオメトリクス認証)が広まっているため、EUでは将来的にパスポートやIDなどの証明書に性別を記入する必要がなくなる可能性が高い。オランダがこれを取り入れるかどうかはまだ不明だ。