オランダの音楽輸出、ダンスとアンドレ・リュウで盛り上がる

オランダの誇る輸出品は農産物だけではない。音楽市場でも輸出攻勢が進んでおり、輸出高は8年間続けて続伸。これはオランダ音楽・文化振興協会(BUMA Culture)の依頼でユーロソニックが行った調査の結果である。2012年の音楽関連輸出総額は1億3000万ユーロ(約100億円)と2011年と比較して31%の増加。2009年と比較するとほぼ倍増している。

売上高の80%はオランダ人アーティストが国外で行ったコンサートで、このうちのほとんどが世界的に有名なDJである。昨年の新国王戴冠式でコンサートを行ったアーミン・ヴァン・ビューレンを始めとして、ティエスト、ハードウェル、アフロジャック、フェデ・ラ・グランドなどのダンスミュージック(ダッチトランス)の大御所たちが挙げられる。

このほかクラシック音楽を一般の人にも楽しめるレベルに持ってきたポップ・クラシックのバイオリニストであるアンドレ・リュウも音楽輸出の大きな貢献者である。アンドレ・リュウは日本でもコンサートを行い知名度は高くなっている。

ダッチ・トランス音楽は2009年に爆発的にブレークし北米市場への輸出が増大した。しかし最も売上に貢献したのは隣国ドイツ(17%)、イギリス(14%)そしてベルギー(14%)だった。これが2012年になるとオランダ人DJの海外公演は950回と前年に比べ229回増え、米国での公演がトップに、続いてドイツとスペイン(イビザ)と新市場への進出が目立っている。

Dutch Dance Music