先月オランダで最も売れた車は?

今年の6月にオランダでの販売台数が最も高かった車は、テスラのモデル3(Tesla Model3)である。1ヶ月で新車登録数は2487台と全販売車両数の6%を記録した。(参考:Bovag en Rai Vereniging)  車の販売台数そのものは減っており、昨年6月に46746台だったものが今年は41671台。

テスラはペイパルの創始者であるイーロン・マスクが主導する車とソーラーパネルのメーカー。車両はコンピュータ制御された電気自動車。人気はあったが価格が高いのがネックであった。しかし最近開発されたテスラ・モデル3は標準装備で47,800ユーロと手頃な価格である。さらにオランダでは「Bijtelling」と呼ばれる社用車やリースカーにかかる22%の税金が徴収されているが、50,000ユーロ以下の車はこれが4%と低くなる。テスラ・モデル3の価格はぎりぎりでこのBijtelling22%を免れていることも人気の理由だ。このほかオランダで売れている車は、過去6ヶ月で見ると、フォルクスワーゲンのポロ、フォードのフォーカスが続く。

ただし、この「Bijtelling」の下限は、来年から45,000ユーロ、その後40,000ユーロとなり、モデル3はこの範疇ではなくなるため、リースカーの使用者にとっては魅力が激減する。

新車販売数が昨年に比較し減っている背景には、BPMと呼ばれる車両取得税の上昇である。BPMは排気ガスの量によって計算されるが、昨年からこの計測に新しい方法が導入され、平均で15%上昇している。