オランダ「健康な食事」では世界一

人道的支援団体オックスファムが世界125カ国で行った健康な食事摂取の調査(Good Enough to Eat)で、オランダが一位となった。最もランクが低かったのがアフリカのチャド。トップ20は、オーストラリア(8位)を除きすべてヨーロッパの国である。調査の基準となったのは、食料供給が十分か、食料の価格が低いか、食料の質が高いか、そして健康的な食事をしているかである。

オランダは食事の洗練さや見た目は別として、野菜の摂取が多いなど栄養価のバランスや食品の安さなどで優位に立っている。この調査の結果に満足している経済省のダイクスマ副大臣は、「オランダの農業生産のノウハウを低開発国に伝えることで食料生産を援助できる。」とコメントした。ちなみに2位はフランスとスイス、4位はベルギー、デンマーク、スエーデンが入っている。

ランキングの下位10カ国はすべてアフリカ諸国である。ギニア、ガンビアそしてチャドでは食品の価格が他の生活必需品と比較し異常に高いため十分な食物摂取ができない。これは健康状態にも大きく影響する。オックスファムは、アフリカでの食糧事情改善に「食料投機を阻止し、気候変動への対処そして、植物油の燃料使用をやめさせることが必要」だと強調している。

日本は米国と並び21位。米国は肥満や糖尿病が多いことがマイナス要因となり、日本は食品価格が高いことが足を引っ張った。

Oxfam Good Enough to Eat