売れ残りのイースター・チョコレートの行方、再利用? 寄付?

イースター時期、スーパーマーケットにはチョコレート製の卵や鶏が溢れていた。ところがイースターが終わるとともに棚から姿を消す。いったいイースター用チョコレートはどこへ消えたのだろうか。オランダの放送局RTL-Zが追跡調査をした。

ベルギーのチョコレートメーカーで日本でも有名な「レオニダス」は今年4400万個のイースターエッグを販売した。これは昨年の30%増だという。社長のデ・スエリエールス氏がRTLZに語ったところによれば、当初は3500万個ぐらいを予想していたので今年は思いがけない増加だったという。今年は不足気味だったが、もし余剰が出てしまったらどうするかという質問に同社長は、「来年のイースターまでとっておくということはしない。アンダーレフト(Anderlecht)にあるアウトレットでディスカウントで売りさばく。」と答えている。

オランダのチョコレートメーカーである「トニー・チョコロンリー」も今年はイースターエッグは全く残らず売れたという。小売業者と綿密な計画を立て、イースターの1週間前までに売り切れるよう生産量を調整している。ただし同社のイースター用板チョコは9000枚売り残った。この売れ残りは、デーベンターにあるフードバンクに送った。トニー・チョコロンリーはイースターに限らず特別な祭日用のチョコの売れ残りはすべてフードバンクに寄付するという。

スイスのリンツ社も売れ残りのイースターエッグ・チョコは来年まで取っておかないと述べている。質を重要視するため長期保存はできないと同社。また売れ残りを再度溶かして別のチョコレートにすることもしないという。

これに対し売れ残りのイースターエッグチョコを溶かして再利用するというメーカーや店もある。店舗ではチョコレートケーキの材料にしたりする。ただし、ひとつひとつ包装をはがしチョコレートを溶かすというのはあまりにも労働力がかかるため、これを避けるというところが多いらしい。スーパーのアルバートヘインでは店頭に並ばなかった自社製品は溶かして再利用するという。ユンボやヘマでは割引して販売する。スーパーのユンボは、2週間売れなかったら、フードバンクに寄付するか、顧客に無料で配るという。

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