イースターのイベント

イースター(4月1日、2日)にはオランダ各地でイースターにちなんだイベントが開催される。毎年恒例のクラッシック音楽コンサートはキリストの受難をテーマにしたバッハの「マタイの受難曲」。各地のコンサートホールで鑑賞できる。テクノ音楽ファンには、アムステルダムのウェスターガス工場で3月31日に開催される「アウェイキングス」(Awaikings)がお勧め。

子供がいる家庭ではイースターに庭で卵探しをする伝統があるが、アムステルダムのアルティス動物園(Artis)では、園内全域で卵探しが可能だ。(3月30日と31日)アルティスではこの他にもいろいろなイースター限定イベントが予定されている。

イースターの朝食は特別に手の込んだものを食べるという週間もある。これが面倒な人はイースターブランチを用意しているホテルに行くのも案。アンデズホテル、インターコンチネンタルホテル、クラスナポルスキーホテルなどで豪華なブランチが楽しめる。

そして都市部ではあまり知られていないのが、イースターのかがり火(Paasvuur, Easter Fire) という伝統だ。 イースターのかがり火はオランダの北部と東部の一部で残っている。中でも有名なのがアムステルダムから東へ約100kmにある小さな村エスペロ(Espelo)で毎年行われるかがり火。2012年にはなんと高さ45メートルというギネスブックで世界記録を達成している。イースターにかがり火を行うという風習は、キリスト教が欧州北部に広まる以前から土着信仰の行事として行われていた。キリストの復活とは関係なく、かがり火を焚いて暗くて寒い冬を追い払い、春の到来を祝うという行事だった。今年も4月1日に行われる。

エスペロのかがり火