オランダの高校生、地球温暖化政策に対するデモ。政府の反応は?

木曜日、オランダ全土から国会や政府機関のあるハーグに集まった高校生約1万人(高校生側では3万人と発表)が、政府の地球温暖化対策が十分でないとし、改革を求めるデモを行った。ルッテ首相は、この気候変動を憂う青少年のデモを「素晴らしい」と絶賛する一方で、政府が現在行っている温暖化対策以上は約束できないというコメントを発表した。ルッテ首相によれば、オランダは他の欧州諸国と比べ気候変動に関してはより多くの措置をとっているという。2030年までの二酸化炭素排出削減計画を取り上げ「これ以上何を望んでいる?」と問いかけ、これ以上の対策は不可能だと語った。

ルッテ首相は、今回の高校生によるデモを政府との綱引き競争にしたくないという意向を示し、デモ参加者と政府が協力し綱を引こうと呼びかけた。オランダの気候変動対策を担当するヴィーベス経済相は、青少年がデモを行うことに理解を示している。「将来の気候変動は我々の世代よりも彼らが直接被害を受けるものである。」だとデモをする高校生たちに同情した。